QUELOUD - ETERNAL THING [CD] WURAFU (2012)

1,650円(税150円)

商品の説明

queloudの実験結果であった創作物の数々は、間違いなく彼がliveを行っていた現場で、その空間を共有していた人々に向けて発信されていた「音楽」であった。しかしそれらは記録物になっていなかったため時間の経過のなかに静かに埋没しようとしていた。それがこの度、queloudが東京時代に活動を共にした盟友、wurafu crewによる自主レーベル「wurafu」、そのレーベル・カタログの4番目のタイトルとして再発掘されることとなったのである。この作品には、ヒップホップを起点に、ダブ、アンビエント、ミニマル、ノイズといった既存の音楽の方法論と歴史を参照しつつも、いわゆる「ジャンル」のどれにも属することのない、安易な共感やカテゴライズを拒むタイプの音楽が収められている。それはつまり、queloudが自分にしか作れないサウンドを探求した結果だ。研ぎ澄まされたサウンドのピースと、その配置の集積であるループが、ゆっくりと微妙な強弱/質感/展開の変化を伴いながら時間を侵食していく。

そしてその時間軸の中に、微細かつ強烈な電子音やノイズが敢えて違和感と驚きを生むようなタイミングで鳴らされる。それは、探求者というものの持つ「狂気」に触れる瞬間でもある。これらの曲の数々と正面から対峙するリスナーは、自ずと精神世界の内面を覗く事になる。無菌状態の研究室で、心電図のモニター内に脈打つ波形を延々と眺めているような、、、そしてそこには、清らかな水の流れとソリッドな都市空間とのコントラストが秩序/混沌の位相では語れないところで共存しているような、、、、本来の意味で「アブストラクト」で、どこか時間の感覚が日常生活と別の「大きなタイム感」を持った世界、そんな空間で響いている「精神と時」のループ・ミュージック。この作品は、心地良く聞き流せるタイプのBGMにはならないものかもしれない。しかしそのかわりに、あなたのコンディションやセッティング次第でいかようにも作用を変え、その有様を映し出し、自分自身にフィードバックさせる、聞き手の「鏡」になるような作品だ。


1. think about another world
2. Future
3. Duality
4. Electric Dance
5. Latest "Fes."
6. $sssz
7. Local Madness (melt surjion mix)
8. abrupt
9. Mad Pedigree Dub/with sunzoo
10. TAI sample
11. mornin' field
12. I Light
13. R.S.W.


PROFILE :
音楽家。2006〜2011年まで東京で活動。サンプリングとエレクトロニクスによる音楽実験と、その成果発表であるLIVEを行う。在京中は、sirahuとは真裏のサウンドを叩き出すアンダーグラウンド集団、wurafu crewによる凶宴、「wurafu night」にレジデントとして初期から出演していた。また、「擬似電脳装置解放運動」を発足し、中野梅毒 / sunzoo / Liberate / 鋼鉄嘔吐らと解放運動推進のため暗躍。彼は、あらゆる予定調和、迎合や帰属意識による安寧、その類のものに身を委ねる代わりに、己の好奇心にのみ従い、自分自身にしか作り得ない音楽への探求のために実験を繰り返す。現在は故郷である宮崎で、自身の制作は勿論、ヴォーカル・ユニットのプロデュースや、主に文化的交流を目的とした「THINKLIFE」の企画や、USTでの地域情報番組配信といった、より広義な活動を継続中。

■ 2012年10月24日発売

その他の詳細情報

販売価格 1,650円(税150円)
型番 CD_QU023
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