原 雅明 - 音楽から解き放たれるために "21世紀のサウンド・リサイクル" [文庫] フィルムアート社 (2009)

2,090円(税190円)

商品の説明

仕様:四六判変形/336ページ

 エレクトロニック・ミュージック、ジャズ、ヒップホップ等、音楽の最深部を様々な側面から提示してきた著者が、時代と社会の変容を鋭く捉えた、初の単著となる音楽論集! 音楽モデルの破綻と解体の向こう側に広がる新しい音の感じ方/聴き方を照射します。

「閉塞した状況の中、それでも、音楽を聴き続けるために」

 00年代も終わりに近づく現在、音楽をめぐる状況は怒濤の転換期に直面しています。物流や価値観の明らかな変容によって引き起こされた、CDの売れ行きの減少傾向、デジタル配信の一般化、流通業者とレコード店の危機……。本書は、こうした、従来の音楽モデルの破綻と解体という、2000年代に音楽が直面した見過ごすわけにはいかない変化のただ中で、音楽史のエポックメイキングであった90年代半ばを起点とし、この約15年間の間に一体何が起きたのか、どのような変遷を音楽シーンは辿ったのかを、真摯に追究する音楽と社会の関係性を探るリアルな音楽論です。またその一方で著者は、音楽をサウンドとして聴取し、その大きなアーカイヴを共有し循環させることで生まれる、音楽の新しい聴き方・感じ方の胚胎を鋭く捉え、その先に広がる可能性を見据えることの重要さを説きます。

 本書のための書き下ろし論考「word and sound」所収!様々な雑誌媒体で発表してきた原稿、及びライナーノーツ等の、新旧幅広い既出原稿を網羅。カバー写真は、数多くのアルバムジャケットを手掛け、LAヒップホップ・シーンになくてはならない写真家、B+の作品!


PROFILE :
 ライター、レーベル・マネージャー(corde.co.jp)、時々DJ。ヒップホップ、ジャズ、エレクトロニック・ミュージック等のアンダーグラウンド音楽シーンの紹介にたずさわり、『サウンド&レコーディング・マガジン』『ミュージック・マガジン』『スタジオ・ボイス』等々、さまざまな雑誌に寄稿。90年代中盤から10年余りの間、インディペンデント・レーベル〈soup-disk〉を、2005年からは〈disques corde〉としてレーベル運営をするほか、海外アーティストの招聘、イヴェント企画も行なう。近年はアメリカ西海岸、LAの音楽シーンの紹介に力を注ぐ。現在は、LAのネットラジオ局DublabとCreative Commonsによるアートプロジェクト〈INTO INFINITY〉(intoinfinity.org)の日本でのプロデュースを担当。


その他の詳細情報

販売価格 2,090円(税190円)
型番 MAG_HA001
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