Southpaw Chopの最新作は "RED FUNK"10周年を記念したソ連ファンクテーマミックス!秘密裏に傍受したラジオから不意に流れてきたのは、鉄のカーテンの向こう側で人知れず躍動していたグルーヴだった……RED FUNK(ソ連ファンク)のアニバーサリー・コラボMIXが登場!
鈍重な鉄のカーテンがカルチャーを阻んでいたあの頃──。ある夜、辺りに誰も人がいないことを入念に確認した私は、長い時間を費やした大作の前に座り、そっとそのツマミを回したのです。
そう、それはちょっとしたいたずら心でした。この冷たい戦いはこの先どうなるのだろうとか、そんな仰々しいことではなくて、あの得体の知れないソ連という国ではどんな音楽が日夜流れているのだろう、あのカルチャーの遮断された国がどれぐらい凡庸な音楽を生み出しているのだろう──自由が取り柄の国に生まれ育ち、音楽が人並み以上に好きだった私は、そんなある種の優越的な気持ちからソ連の放送に興味惹かれたのです。
しかし、そのラジオと呼ぶには不恰好な鉄の箱から立ち上がってきた音楽の数々は、私を大いに困惑させ、気づいた頃には無我夢中で聴き漁るようになっていたのです──。
そんな架空のコンセプトをベースにして作られた本作は、ソビエト社会主義共和国連邦、いわゆるソ連で1970〜1980年代に生まれた音楽で構成されています。しかし、かつてのソ連は文化的鎖国ともいうべき国家体制にあったこともあり、当時奏でられていた音楽は現在もなお一般的に知られることなく固く閉ざされているのです。
遡ること10年前。ひょんなことからその魅力に取り憑かれ、レコードを夢中になって掘り進めることとなった私は、少しでもその素晴らしさを皆と共有したい、そんな思いからも「RED FUNK(a.k.a. ソ連ファンク)」という新しいジャンルを作りました。
そして、今年は10年と節目ということもあり、アニバーサリーとしてコラボレーション作品を作らせていただいたのです。
制作を手掛けていただいたSouthpaw Chop氏によるミックスは、プロフェッショナルのDJならではの選曲と、類稀なる技術を駆使して組み上げられており、このジャンルにまた新しい解釈が与えられたのではないかと思っています。
この一枚を足掛かりにして、まだ見ぬ未到の地、ソ連の音楽シーンを掘り進んでみてはいかがでしょうか? 鉄のカーテンの向こう側へようこそ!
文・山中 明(RED FUNK)
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