「記憶と風の向く先...」2011年リスナーを選ばない新しいアーティストが今ここに。これまで関東圏内にとどまらず全国に足跡を残し、常に進化を遂げ大衆を今も沸かせ続けている田中光&MASAYA YONEYAMAによる1st ALBUMが満を持して発売。客演に2008年FUJI ROCK FESにも参加し、大きな旋風を巻き起こしたバンド(MASTARICA)からKINU、クラブシーンに今も尚多大なる影響を与え続けている難病BEAT声蔵を客演に迎え渾身の一枚がリリース。今年のHEADPHONE JACK RECORD第二弾。ラッパーの田中光とDJのMASAYA YONEYAMAの1stアルバム 流れる時間と人との間の思いについて語る田中光はラップとボーカルを行き来しながら体温ある言葉で映像を見せてくれる。MASAYA YONEYAMAが作るトラックはロウファイながらも有機質で体と心を同時に動かせてくれる。 約1時間に渡る2人の化学反応には90sHIPHOPの影響と人間誰しもがつ感情が叫びが垣間見える、それが芯である。しかしながら個体から液体、液体から気体に変化するかのごとく自由な表現を駆使し実験性とバラエティに富んだ類を見ない仕上がりになっておりリスナーを選ばない。 ルーツと新しさ ストレートと多面性 そんな両極が自然と同居している。 それが成り立つのはきっと真実が鳴っているからである。
アルバム紹介 17曲とう曲数ながら余分さを一切感じさせない構成はヘタなMIX CDよりはるかに心地良い。 アルバムの肝でもあり山場ともなるエモーショナルさは友人に向けたリード曲のM13や音楽と出会った時の純粋な憧れを描いたM14。時の流れの儚さとこれから行く道への心境を描いたM16で強く感じる事が出来る、それは少しだけ寂しくも暖かくどれも前向きである。その山場に至るまでのM2やM8では確かなスキルと反骨精神、M10では歌心と漫画の中にいるような散文詩のセンスを感じる事ができる。いずれにしてもラップというアートフォームの奥深さと力強さを追求する姿勢が見える。 その全てを支えるトラックはMASAYA YONEYAMAのポリシーである骨太さを持つ。しかしながら繊細で活動当初に作ったM4はメローながらくささを感じさせない。 M7では彼の得意とするターンテーブリズムを駆使し作った楽曲となっており日本語を擦ったスクラッチはDJの声をダイレクトに聞ける。 M11ではHIPHOPではあまり耳にしないサンプルをセレクトし、そのループの下で軽快なドラムシーケンスが走る。ダンスミュージックにも近い感覚を持ちトビを感じさせてくれる。 全編に渡り生音のサンプルを起用しているのだがM12では生ドラムとスクラッチ、そしてエフェクティブなラップで構成された実験的な楽曲になっている。今まで様々なジャンルの融合を謳うアーティストは数いたがここまで奇抜かつ足踏みを揃えた試みがあっただろうか。随所に醍醐味が散りばめられているのである。
TRACK LIST :
1. Introduction (feat. Kinu)
2. Reborn
3. 脈
4. 探求
5. No Title
6. 余談
7. Japanlogy
8. 迷走
9. Midnight Road
10. White Hole
11. Cave910
12. Element (feat. 難病beat声蔵)
13. 息吹き
14. Stay
15. Hheadlight
16. 流
17. End Roll
PROFILE :
1MC1DJのヒップホップユニット。二人が出会う運命の日・・時計の針が動き始めた。その後、関東地方を中心とし全国各地でLIVE活動を展開。アナログ感とデジタル感を織り交ぜた前人未踏のスタイル、そしてフリースタイルとターンテーブリズムを駆使しインプロビゼーションを軸に玄人を唸らせ引きつける楽曲のパワー、エネルギーは期待と躍動感に満ち溢れている。(田中光)の真骨頂、それはクラブ等でのライブにある。ノイズミュージシャン、ジャズバンドとのセッションなどで醸し出される彼の表現力である。盟友(PoliticalScience)のLiveRecが選考され『SAPPOROCITY JAZZ FESTIVAL2010』にも参戦。またその音源はitunesにて配信され注目を集めた。HIPHIOPはアートフォームであるとの考えを根底に多様なメロディとリズムパターンを駆使し垣根を超えた彼の活動は多岐に渡る。(MASAYA YONEYAMA)、作曲、クラブプレイ、ターンテーブリストとしての側面を持ち柔軟性に飛んだ思考力で数々の制作、現場での確かな力を継続的に発揮。2009年に(HIMUKI) にスクラッチにて参加。2010年には自身のMIXCDをリリース。躍動感溢れる選曲、スクラッチで独自の世界観を表現し海外、アジア各国からも賞賛の声を集める。(DJ Q BERT)をはじめ数々の国内外アーティストのツアー等のオープニングアクトなどをこなし、DJとしての存在感、統率力を確かなものとし日々の進化を遂げ確実な歩みを見せている。