Interview

qn_theshell2.jpg




Wenod (以下:W) : アルバム発売おめでとうございます。まずはQNさんの自己紹介からお願いします。

QN (以下:Q) : ありがとうございます。SIMI LABの若頭QNです (笑)。自己紹介が苦手なので、早く音源を聞いて貰えたらと思います。まあ。QNと言うよりSIMI LABですが、神奈川県央を中心に多分13、4人居ます。MC、DJ、デザイナー、ビートメイカー、ダンサー、作家、もう何でもありになってますが (笑)。ともかく、ずっとマイノリティだった奴の集合体なので、個性が強いし、ほんと色んな奴が居ます。そんな人達のまとめ役を一応やってるって感じっす。


W : QNさんのヒップホップとの出会いについて教えていただけますか。

Q : 中学生の頃から姉ちゃんの影響で嫌でもHIPHOPを聞かされてたってのはデカイですね。一応EMINEMとか50Centも聞いてましたが、みんな聞いてるんじゃつまんねえなあと思ってた頃に姉ちゃんのおすすめでJURASSIC 5を聞いて、感覚的に「お!これだ!」ってなって。ともかく常にみんなと同じってのが嫌いな奴だったんで、スティービーワンダーとかマーヴィンゲイも聞いてましたね。ぶっちゃけその時はその音楽そのものがどうのこうのよりも、「俺は中坊にしてこんなん聞いてる!俺ってやばい奴だろ!」みたいなファッション的に聞いてました (笑)。

 それから中学生の頃バイトしてて、貯まった金でタンテ一とミキサーを一台づつ買いました。「タンテ一台買えね~じゃね~か~」とか思ってたら、車に跳ねられて (笑)。しかも生存確率50%の大事故っす。その見舞い金貯めて、退院後そのまま病院から淵野辺のDISK UNIONに行ってでタンテをもう一台ゲットしました (笑)。そこからですね。


W : 本作 "THE SHELL" は、FILE RECORDSからのリリースとなりましたが、リリース経緯を聞かせて下さい。

Q : 実際は今年の頭に自主制作でリリースするつもりでいたんですよ。それでWelcome 2 My LabのPVをUPした際に制作者のIZMIZM君の所にFILEの増田さんから連絡が来て、僕のアルバムを聞かせて欲しいとの事でした。その後、直接会ってアルバムを聞いてもらいました。それで、FILEで出したいというお話しを頂いてリリースに至りました。FILE増田さんとの出会いはほんと大きいです。


W : 率直に、アルバムが録り終えた感想を教えて下さい。

Q : 今聞けばもちろん、「今の俺ならもっと出来たなあ」なんて思いますが、その時の自分を100%出し切ったと思います。正直、今THE SHELLを聞くと俺ってラップ下手だなあって思ってしまいますけど (笑)。それでも、自分の中でもお気に入りのアルバムですし、愛着は凄いあります (笑)。それと、レコーディング最中からもう次の動きの事を考えてたんで、ささっと終わらして次に行こうって思ってました。


W : アルバムについて。イントロ部分で "あっ。ヒップホップだ" と冗談っぽい口調で幕をあけたのが印象的でした。 このメッセージに何かQNさんのヒップホップに対しての気持ちの真髄が隠されているのかと感じたのですが。

Q : なんか「HIP HOPはこうだ!」とか偏見とか凝り固まった考えを持ってる同業者に向けたメッセージですね。HIP HOPはそもそも自由な音楽だと僕は思ってますので。"みんなもっと楽しめば?" みたいな、"肩の力抜いてさ" って感じっす (笑)。


W : 4曲目 "Fam" について。QNさんのリリックで、子供 (実兄弟?) がラップしていますね。

Q : 完全にHi-TekのアルバムとかMasta Killerのアルバムにスキットで入ってるKIDS RAPの影響です (笑)。それで弟に「ちょっとラップしてくんね?」って頼んだら、思った以上に弟が乗り気になったんですよ。「やったろか~」みたいな (笑)。リリックは実際彼と一緒に考えてEarth No MadのSTUDIOでレコーディングしました。


W : 6曲目 "The Stupid" について。Dyyp Rideさんのリリック/フローは強烈ですね。QNさんは、"楽しみたいだけ"、"俺でいたいだけ"、などのメッセージを乗せていますね。リード曲にもなっていますが、QNさんにとってこの曲はアルバムの中でも自分のスタイルが出た曲ですか?

Q : ほんとにDyypRIDEは強烈ですね (笑)。喰われました (笑)。アホには結構メッセージがいっぱいあります。一つはイントロに近いメッセージです。それと「アホになれ」って言うのは、ある意味自分に言い聞かせてる部分もあります。アホになりゃ楽しい事も増えるじゃないですか (笑)。人の目とか、何かに似せるより、ともかく俺らがアホになって楽しめるようになろうと。最後に、みなさん俺らの事をただのアホだと思ってくれて良いよ。でも、鋭い目はちゃんと持ってて、かっこいいなあと思って欲しかったて感じですね。







W : 7曲目 "知らない先輩" について。先輩を影で小馬鹿にしているとても攻撃的な内容でしたが、オーディエンスとしては凄く聞いていて面白かったです。自分が生活している中で年功序列はやはり疲れるものですか?(勿論、良い場合の年功序列もありますが、ここでは疲れる年功序列システムのことを言っています。僕は疲れきってますね)

Q : もう最悪なシステムですよね。自分の先輩がステージに上がってるから手を上げるとか最前列に行くとか。これは悪い意味でアホだなって思いますよ (笑)。同年代でも先輩にペコペコしてるのを目の当たりにする事がありますが、そんなスキルはいらないだろって (笑)。あとはちょっと地元で名前があるからって偉そうにしてる人は特に嫌いですね (笑)。地元で頑張ってください、僕たちお先に失礼しますって事は常に思ってました。
   

W : 12曲目 "The Shell" について。アルバムタイトルと同曲となった "The Shell" ですが、この言葉に隠されたメッセージとは何でしょうか。

Q : The Shellは"抜け殻"という意味で使ってます。SHIT的な。やりたい事もコロコロ変わるし、常に変化する事を求めているので、QNそのものと言うよりは、「その時」のQNの作品と言う意味です。本体はもう違う形になってるって事です。この曲のリリックは今の自分ではもう書けないと思います。当時の変化とか成長とか、葛藤とか考えを背伸びせず歌おうって思いで作りました。


W : アルバムを聞かせて頂いた時に、信頼出来る仲間達と楽しく作れた作品だということを凄く感じました。アルバム制作の中で、印象に残っている思い出などはありますか?

Q : 一曲一曲に結構思いで深いものがありますね~。このアルバムでは日常で起きた事をまんま曲に落としているので、一曲ごとに自分に起きた経験とか思い出が浮かびますよ。信頼という事では客演陣もプロデューサー陣も僕がほんとにカッコイイと思ってる人にお願いしました。楽しい事ばかりではなかったですが、良い作品を作るんだという意識は高かったです。

 思い出と言えば、今年の年明け、ELMORE君の家でOMSB'EatsとかRATLAP君と呑んでたんですけど。そこで2010年は絶対に僕らの飛躍の年にしようと宣言してたので、一応は宣言通りになったかと思います。ELMORE君とRATLAP君のグループのFIND MARKETも今年中にアルバムを出すそうなので、楽しみです。ちょっとだけ聞きましたが相当やばかったすね。


W : アルバム "The Shell" ですが、どんな方に聞いて頂きたいですか?

Q : やっぱり、同年代に一番聞いて欲しいです。もういい加減、失恋ソングなんて聞き飽きた頃でしょ?みたいな (笑)。ラップのスキルがどうとか、打ち込みがどうっていう、同業者的な聞き方より。あまりHIP HOPを聞かない同年代とか、別フィールドのRockサイドの人達にも、率直な僕らの音楽とか、それこそバイブス的な物を感じてくれたらと思います。もちろん、HIP HOPのリスナーのみんなにも楽しんで聞いて貰えたらと思ってます。


W : QNさんとOMSB'Eatsさんが中心となっている "SIMI LAB" について聞かせて下さい。多国籍なアーティストが共生しているとプロフィールで書かれていましたが、どういった出会いから結成されたんですか?

Q : そうですね、OMSB'Eatsとの出会いはSD JUNKSTAのSAG DOWNで知り合ったのがきっかけですね。特に意気投合した訳でもなく、なんとなくOMSB'Eatsの家に遊び行ったりしてたらいつの間にかSIMI LABを作ろうという話しになって、なんか自然な流れでした。それが確か2008年で、MBっていうペルーのハーフのラッパーも居たりして、すでに多国籍な感じはありましたし。なにより相模原っていう場所と、OMSB'Eatsがでかいんじゃないかと思います。

 相模原は何故かハーフが多いんですよね。キャンプがあるからってのもあると思いますが。それとハーフの人達の自然に出来たコミュニティがあることが大きいと思います。そこでどっとハーフが増えて、今では1/2がハーフですから (笑)。ともかく、みんなの学校の頃の話しを聞くと、僕も含めSIMI LABはクラスでもちょっと浮いてたキャラの集合体なんだと思います。マイノリティだった個々がSIMI LABという場に集って、なんかやばい事しようって。なんか独特な団結力もありますね。


W : QNさんにとってヒップホップの魅力/存在とはどういったものですか?

Q : 俺の親父が珍しく家に帰って来て、なに言い出すかと思ったら「クビになった」って言い出したんですよ。その時すごいショックだったんですけど。親父クビ、つまり金がなくなる、一軒家にも住めなくなる、団地暮らし、俺も金稼がなきゃいけなくなる、それって結構HIP HOPな生活だなとか思ったりして (笑)。これでリリックも言う事増えるなぁとか (笑)。ちょっと意味はき違えてるかもしれないけど、常にマイナスがプラスになる音楽ですよね。ちなみに親父はどうにかクビにならずすんだんですけどね (笑)。それに、どのジャンルよりも自由な音楽だと思いますね。スラングなんかもほんと面白いじゃないですか。「バイブス」とかよく使いますけど、ほんと都合の良い言葉ですよね (笑)。


W : QNさんの音楽活動の中で、一番影響を受けて来たアーティストがいましたら教えて下さい。

Q : ラップだと、実はSNOOP DOGGなんかの影響を受けてると思います。後はやっぱりWU-TANG周辺。とはいえ、あんまりアーティスト単位で影響を受けていないと思います。この曲のこのラッパーの2バース目がヤバいとか、入りがやばいとか、 4小節目だけやばいなとか、そういうのをかき集めてる感じですね。後は、やっぱりUSを意識してますね。だからと言って日本語にもいっぱいおもしろいところあるんですけどね。素直に自分がカッコイイなと思った事を試してみるって感じす。


W : QNさん含め "SIMI LAB" の活動は、まだまだ始まったばかりだとは思いますが、今後のビジョンなどは考えておりますか?

Q : そうですね、結構これは言ってきた事なんですが、良い意味での孤立をしたいですね。というか、結果的にそうなってしまうと思います。あんまりつるめない感じ。CD SHOPとかにも「SIMI LAB系」みたいなコーナーが出来ちゃうみたいな。これは理想ですが (笑)。SIMI LABの形態としては日本版LIVING LEGENDS (笑)。今後のリリースは、今年中にDyypRideとUsowaのEP、EARTH NO MADのコンピアルバム、来年春にSIMI LABの1stを出す計画でいます。それとDJ陣が結構たくさん居るので、フリーダウンロードとかMIXTAPEも考えてます。


W : 最期にオーディエンスにメッセージをお願い致します。

Q : そうですね...。まあ、SIMI LABの根本にはやっぱ楽しむ事が大前提なので、みなさんも楽しんで聞いて貰えたらと思います。ほんとにそれが一番だと思うんですよ。



日時 : 2010年7月27日(火曜日)
質問 : 神長 (wenod records)
回答 : QN from SIMI LAB
場所 : web メール




qn_jkt.jpg



ARTIST : QN from SIMI LAB
TITLE : THE SHELL
FORMAT : CD
LABEL : FILE RECORDS
RELEASED : 2010

詳しい商品情報はコチラ






Interview : TOKIMONSTA

tokimonsta_b.jpg


 シンゴ2氏やForeign Familyクルーを通じて、LAにこんなヤバいプロデューサーがいるんだよ、と紹介されたのが2、3年前のこと。その頃自主で製作したEP "BEDTIME LULLABIES" を当店にて国内独占販売させてもらうと、あれよあれよという間に売れていき、その潜在能力の高さを見せつけたトキモンスタ。そしてこの7月28日、遂に待望のフルアルバムが日本盤にて発売される。全14トラック、下のインタビュー内で彼女が語っているように、一つ一つのビートが、全く個別の音楽として鳴り響き、アルバムを通して聴き通すことで、彼女が音楽を通して伝えたいこと、描きたいことが痛い程に伝わってくる作品だ。タイトルの通り、夜に聴くとしっくりとくる楽曲集、夜空の月を見上げながらこのアルバムを聴いた時、あなたは何を思い描きますか?

11月には初来日が決定しているトキモンスタ。今まであまりメディア露出のなかった彼女が、今の胸の内を語ってくれたインタビュー、お楽しみ下さい。




WE NOD (以下、WN) : まず最初に、日本のリスナーにむけて自己紹介をお願いします。

TOKIMONSTA (以下、T) : 私の名前はジェニファー・リー、トキモンスタとしてのほうがよく知られているけど。カリフォルニア州ロスアンジェルス出身のビートメイカーです。


WN : 今回リリースされるニューアルバム "ミッドナイト・メニュー" について、テーマやコンセプトなどはありますか? タイトルのミッドナイト・メニューとはどんな意味なのですか?

T : ミッドナイト・メニューってつけたのは、夜にフィットする曲のメニューみたいなもの。私は夜型の人間だから、いつも夜に音楽を作るの。このアルバムを聴き進めていくと分かるように、段々と曲自体も夜が更けていくように進んでいって、終盤に向けてメローになっていくでしょ、まるで夢を見ているように。それと、メニューのコンセプトは楽曲のスタイルをよく表していると思う。色々と違ったやり方でレコーディングしたり、作ったりした曲ばかりだから、似ているサウンドは全然無くて、メニューのように少なくとも1つは頼みたい(聴いてみたい)曲があると思う。



WN : ビートはどうやって作っていきますか? 曲作りのアイデアはどこから来ますか?

T : この質問はよく聞かれるんだけど、どこからアイデアが湧いてくるのか全く分からないの。夜遅くに曲作りをしていると、私の心はどこか違う場所にあって、どこからかアイデアが出て来る感じ。たまにピアノを弾きながら、あるキーによって始めることもあるし、たまにクールなドラムのループから組み始めたり、たまに何か物凄くインスパイアされる音楽を聴いた後に作り始めることもあるわ。



WN : ビートを作るということはあなたにとってどんな意味を持ちますか?

T : ビートの作り手 (ビートメイカー) としてより、音楽の作り手 (ミュージックメイカー) として知られたいんだけど、ビートメイカーということは、(同時に)ミュージックメイカーという意味も持つものであってほしい。ビートとリズムが私が作るたくさんの音楽のバックボーンで、それがみんなを踊らせるグルーブを生み出すのよ。



WN : 今はブレインフィーダーに所属されてますが、そのいきさつを教えてもらえますか?

T : そう、ブレインフィーダーの一員。ただフライング・ロータスが私に、仲間入りしないか、って聞いてきたのよ。そして "良いわよ" って答えただけだから、凄くシンプルだった。元々最初はただの友達だったから、彼が私の音楽に興味を示してくれるなんて思いもしなかった。これは音楽が全てを語ってくれるということの良い証明ね。



WN : 最近のロスアンジェルスの音楽シーンについて教えてもらえますか? あなたは今の状況をどう捉えていますか?

T : LAの音楽シーンはどんどん大きくなってる。以前はほんの一握りの人間だけがビートに興味を持っていて、ほとんどはヒップホップのヘッズだった。だけど今ではこのビートカルチャーが、エレクトロニカやヒップホップ、インディー・ロックのファンまでみんな巻き込んでる。マスコミやブログ、SNSが今のLAサウンドを広めていると思う。(このビートのトレンドは) 地元から出て来たものだから、たくさんの人がこのシーンに誇りを持ってて、とてもサポートの体勢が整ってる。例えばロウ・エンド・セオリーなんかのクラブに行くと、色んなビートメイカーだらけだし、誰もファンから離れてバックステージにたまったりしなくて、そもそもバックステージすら無いからね。それはアーティストとファンを近づける点で、コミュニティーにとって有益だと思うわ。



WN : ライブはどのくらいの頻度で行ってますか?

T : 時期によるんだけど、夏はフェスティバルがメインで、秋、冬、春はもっと個別のショーが多いかな。ツアーに出てる時は1ヶ月で最高16本くらいショーがあるわ。あまり多くに聞こえないかもしれないけど、でもどれだけの睡眠時間が削られてるかって考えたら納得してもらえるかな。



WN : 今までにたくさんの国や土地を訪れていると思いますが、一番のお気に入りの国や街、会場など教えてもらえますか?

T : ベルギーのブルージュは今まで訪れた中で一番奇麗な街の一つだったし、ロンドンのクラブ "ファブリック" は一番ワイルドなクラブだった、でも客層でいったらオランダのファンが一番ワイルドだったわね。LAのロウ・エンド・セオリーが今でも一番のお客さんと音楽、サウンド・システムを持っていると思う。



WN : 何かツアー中に面白いエピソードなどありましたか?

T : アイルランドに行った際に、友人達とパブにビールを飲みに行ったんだけど、私はその前にご飯を食べ過ぎちゃったからあまりお酒を飲めなかった。でも一緒に行った友人達は本当に酔っぱらい過ぎちゃって、家に帰る時になって彼らは自分達が酔い過ぎてるということに気付いて、そこで何をしたかというと私に車を運転してくれって言い出したのよ。分かってほしいのはLA(アメリカ)では道路の右側を走るんだけど、アイルランド(日本もそうね)では道路の左側を走行するでしょ。それだけじゃなくて、家で運転する車はオートマだからマニュアルの運転の仕方も知らなかった。だから私は深夜に道路の左側をマニュアルの運転の仕方を教わりながら走って帰る羽目になったのよ。その帰りの道中はギアを1速と2速しか使わなかった。



WN : 一番好きな音楽のアルバムを教えてもらえますか?

T : ジャンルによって何枚かあるのよね。サンタナの "Abraxas" とか、ホワイト・ノイズの "Electric Storm" もクラシックだと思う。本当にたくさんあって、1枚だけは選べないかな。



WN : 2008年にリリースしたEP "Bedtime Lullabies" の中で、シンゴ2氏と共演した楽曲 "Start Again" が収録されていましたが、どのような経緯で話が進んだのでしょうか?

T : まず最初に曲を作ったんだけど、ドラム以外全然好きになれなくて、だからもう一度同じドラムを使って完全に作り直した (Start Again) のがあの曲。(作り直したことで) 結局とても誇りに思える曲になったし、本当に自分の求めているものを追求するべきだということを学んだわ。Foreign Familyの友人がシンゴ2を紹介してくれて、彼がその曲にラップを乗せることを決めたの。素晴らしかったことは、ビートのオリジナルの曲名に彼が新しい意味を加えてくれたこと。そのことは彼にとっても重要なことで、リリックは本当に深いものになったの。



WN : シンゴ2氏と再び曲を作る予定はありますか?

T : 多分ね。 :)



WN : 今秋に初の来日ツアーが予定されていますが、何を期待していますか? 楽しみなことは?

T : そうなの、11月の頭に日本に行く予定。(日本食を) 食べるのが待ちきれないわ!私は日本食が大好き。まあもちろん食べ物は二の次で、日本のみんなが私の音楽をどう受け止めてくれているのが見てみたい。この手のロスアンジェルスのサウンドは日本でもまだ大きくなってるし、私がその手助けが出来ればと思ってる。



WN : では最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

T : これを読んでくれている人の中で、LA産のこのビート・ミュージックをまだ聴いたことはない人がいたら、この私のアルバムを聴いてほしいし、そこから何か新しい物を見つけてほしい。みんなフレッシュなものを求めているって思うし、私がそれを与える事が出来たら良いなと思います。LAのビート・ミュージックを知っていて、私の音楽を聴いたことがある人達には、本当に感謝しています。今まで自分自身の為にしか音楽を作ってこなかった1人の女の子だったし、まさかその音楽に興味を持ってくれる人がいるとは思わなかった。そんな私の音楽をよりたくさんの人達に広めるには、(皆さんのような )リスナーを通してだけ可能なことだったからね。


■ インタビュー : 西喜 純一 (We nod records)
■ 取材日 : 7月22日
■ 取材協力 : ART UNION



tokimonsta_a.jpg



ARTIST : TOKIMONSTA
TITLE : MIDNIGHT MENU
FORMAT : CD
LABEL : LISTEN UP/ART UNION
RELEASED : 2010

更に詳しい詳細はコチラになります。











Interview : カトマイラ

goldschool_a.jpg



<出演>
カトマイラ (コチトラ・ハグレティック・エムシーズ)
カミナガ (ウィーノッド・レコーズ)
クワタ (デルタケ/コチトラ・ハグレティック・エムシーズ A&R)

<場所>
恵比寿の沖縄料理屋さん
2010年7月12日(火曜日) 21時


----- ヤモさんとの出会いから、カトマイラ×ヤモ are GOLD SCHOOL結成について -----

カトマイラ「元々ヤモさんは "面影ラッキーホール" のギターを担当してて、その間にドラムマシーンとかもいじってたみたいなんだけど、 途中から "ヒップホップ面白え" みたいになっちゃったみたいで。ロイ君と鎮が ("KAKATO" というユニット) アルバム用の曲を録るってので、その時ヤモさんと知り合ったんだよね。ハグレティックのアルバムの時も声かけてくれて、そこらへんから関係がベッタリしてきた感じ。それでハグレティックの制作が終わった後にちょろっと遊びに行ったら "なんか録ってみる?" って事になって、その場でビート作って乗せたら結構いい感じで出来て。"これはオールドスクールじゃないね、ゴールドスクールだ!" ってヤモさんが言ったんですよ。」


----- 2曲目 "YAPPA!" について -----

カミナガ「フックでもラップしてますが "自分がラッパーだなと思う時ってどんな時ですか?」

カトマイラ「僕はヒップホップを聞くまで、音楽にまったく興味が無かったんですが、パブリックエネミーを聞いた時に、反社会的って言うのかなあ、アンチなリリックやスタイルに衝撃を受けちゃって。でもアンチの中でも、出揃ってきちゃうとヘソ曲げちゃったりとか。そういう自分がいたりするんですよね。例えば今で言うと電車の中で I Phone いじってる人がうじゃうじゃいたりして。それをステイタスだと思える時期に "それダサくねえ?" って思ったり、逆に I Phone が廃れて来るときが来たとしたら "今使うのがカッコ良くね?" って思っちゃったり。結局それが1周して、普通の事を言う事が格好良くなっちゃったり。今の現状を回り込んで観察しているところは、"やっぱラッパーなのかなあ" と思いますね。普段、日常で使う言葉を出来るだけリリックにして、普段会話しているような気持ちでリリックを作ったりしてます」

カミナガ「リリックはほとんど電車の中で書くらしいですね」

カトマイラ「昔からリリックはほとんど電車で書くんですよ。今は携帯に打ってるんですけど。それも決まって、自動ドアが開くとこの隅に寄りかかって。家で書こうとすると、テレビとかネット、ビート作ったりとか、他の楽しい欲望に負けてなかなか書けないんですよね。仕事に行く通勤電車は、避けて通れないじゃないですか。それでも小説にハマっちゃって書かないときもあるんだけどね。ゲームも凄い好きなんだけど、ここでPS3とか買っちゃったら絶対電車でやっちゃいそうだから、そこだけはなんとか我慢してますね」

カミナガ「小説も読むんですか」

カトマイラ「一時期、"花村萬月" ばかり読んでた。あと "馳 星周" とかね。結構バイオレンスちっくなのが好きで、結局自分も死ぬみたいな (W)。あんまり俺の人生がバイオレンスじゃないから、あこがれ的なね (W)。いとうせいこうの "ワールズ・エンド・ガーデン" は最高だったかな~。今は絶版だけど、機会があったら読んでみて」







----- 5曲目 "Open" について -----

カミナガ「デビュー作 "三十路の投げキス" に続きPUNPEE氏のプロデュースですね」

カトマイラ「中野のヘビーシックで遊んでいた時に、ふと格好いいDJだな~と思ってたら女の子で、なんじゃこの女子はー!ってメチャメチャテンション上がっちゃって。それで後で話かけたら、今のコチトラのDJしてもらってる "mewちゃん" だったんだけど。それで家も近かったから仲良くなって、mewちゃんが主宰しているイベントでライブのオファーもらったんですよ。それで行ったら、そこにPUNPEEがいたっていう。PUNPEEはその頃 "板橋録音クラブ" っていうクルーをやっていて、後日 "カトマイラ君、ビート作ってるんで聞いてみて下さい" って言われたんですよね。当時のPUNPEEは、今ほど華があるようなビートではなかったんだけど、ドラムとベースがめちゃくちゃしっかりしていて、そこが凄い気に入って "三十路の投げKISS" 用にいくつかトラックもらったんですよ。その時って、コチトラのメンバーもそれぞれCDRでソロで出してたんで、その流れで "ヤベー俺も作らないと!" みたいになっちゃってて。ここで出さないと流れるものも流れねーじゃんみたいな」

カミナガ「順番回って来ちゃったよみたいな (W)」

カトマイラ「そうそう。それで自主CDRでリリースしたんですよ。それから2, 3年経過している間にPUNPEE (PSG) がなんだか凄い事になっちゃってて。今回のトラックのギャラの方はいくらになってるのか心配で心配で (W)」

カミナガ「楽曲の中で彼女に電話越しに "愛してるよ" って言ってますよね」

カトマイラ「Yes!!そんなの日常茶飯事ですよ」

クワタ「気持ち悪いでしょ?」

カミナガ「クワタ君は言わないの?」

クワタ「うっ。。。。」

カトマイラ「どもっちゃって、デルタケだって言ってんじゃん!いーんだよ、いーんだよ、言っちゃって!1日1回くらい愛してるっていってあげちゃいなあ!」

カミナガ「PUNPEE氏などを代表する2010年世代と、カトマイラ氏が活動していた当時の1990年世代のヒップホップのコミュニティの変化って感じますか?」

カトマイラ「"日本のポップスなんか知らねえよ" 的なものが90年代当時のB-BOYとしてのステイタスだったけど、今の時代って凄く多様化してるなって思うよね。若い世代のラッパーでスキルある子っていうのは、アジカンとかZAZENとか銀杏とか、普通にポップスを聞きながら、そこで自分のヒップホップに落とし込むっていう。当時からでは考えられないような発想だよね。あとナードなものを吸収しちゃう土壌があって、それって凄げえなーって思う。だから今って逆に、ポップスを聞いているオーディエンスがヒップホップを聞くようにもなってきているんだよね。ジャンルの違うアーティストがお互いのもを聞いているっていうのが普通に起こっているから、今ってまた違った切り口からアクション起きる事も十分あり得るよね。ロイやS.L.A.C.K.、PUNPEE、ポテチとか他にも色々いるけど、ヒップホップの畑に居るんだけど、他のジャンルでも注目を受けてしまうってのは、ヒップホップ黄金期の現場を直面してきた僕には本当面白い事だな~と、まあこれも一部の話だけども」


----- 8曲目 "カトマイラトーク" について -----

カトマイラ「これは内傷的なリリックになちゃったねえ。僕の性格なんだけど "これ大丈夫かな?これどー思う?" とか人に聞く癖があって。例えばライブとかやっても "今日の俺、大丈夫だった?" とか。自分だけの尺度でなかなか決定打が打てないんですよね。だから今回のアルバムを3分の2くらい録り終えた当たりで、地獄になってきて。"やべー、この後どうしよう" みたいな。"また誰かに相談しちゃう?" みたいなね。それで色々考えている間に、とりあえず出て来た言葉を全部書き留めていこうというところで落ち着いたんですよ。それで出来上がったのが "カトマイラトーク" ですね。自由にやっていい立場なのに、なんなんだ俺は。えーい!そう言う事も全部書いてしまえって」

カミナガ「ちなみにラップを本格的に始めた頃とか憶えてますか?」

カトマイラ「連れのダンサーと車の中でラップの真似事を良くしてた。初めてリリック書いた時のことも憶えてるんだけど、"「YZ」っていうアーティストの "acid rain" っていう曲があったんだけど、それを直訳して "酸っぱい/雨" というパンチラインをメモしたの憶えてる (W)。なんかそれで世相を切っていた気がする!!!!!」

カミナガ「その時に録音した思い出のカセットテープとか手元にあったりするんですか?」

カトマイラ「これが無いんですよねー!恥ずかしいメモリアルが全然残ってないんですよねー。あったとしても見つけて欲しくないかも (W)」

カミナガ「もし見つかったら "ハタチの投げキッス" で出しましょうか?」

カトマイラ「ぎゃははははは」

カミナガ「初のステージは?」

カトマイラ「八王子の "シェルター" っていう箱で、一曲しか持ち歌なかったんだけどDJの横でやらせてもらって、そん時に厳ついショートドレッドのB-BOYに "どうしたんだよ!チェケラ!" みたいな感じで煽られながらも、なんとか歌い切ったっていう。その後、町田の "フレーバ" って箱で、BABA氏+NOX氏のスティルナップ、MACCHO氏、LITTLE氏、そんな中に何故か俺っていうのもあったなぁ~。その位の時期にケツメイシの "熱帯夜" っていうパーティーで鎮のグループ "アングラデラ" と "カトマイラ(当時はグループ名だった)" がレギュラー出演していて、出会っちゃいましたね」

カミナガ「鎮座君も相当若い頃から初めていたって事ですよね ...」

カトマイラ「そう。あの人は確か高校1年位でデビューだよね」

カミナガ「今じゃそれこそ当たり前だけど、当時にしたら本当始めるの早いっすね」

クワタ「確かに。僕も高校でDJやってたの僕だけでした。家にターンテーブルがあるだけでモテハヤされちゃって。その時まだ童貞だったんですけど付いたあだ名が "ヤリチン" だったって言う...(W)」

カトマイラ「ぎゃはははは」

カミナガ「長いキャリアの中で、過去と現在で自分自身変ってきてるところってありますか?」

カトマイラ「僕が最初ラップを始めるきっかけになったのは、ラジオから聞こえて来た "Microphone Pager" の "Don't Forget To My Men" になるんですかねえ。TWIGYさんのシャウトの部分だったんだけど、英語で言う "チェケラッチョー" のところを日本語にアレンジして "キキナッヨー" になってて、え、何それ!そんなん有りっすかー!みたいな。単純にラッパーが言う "スキル" っていう言葉の表現自体にも完全にやられてたと思う (W)。それまではダンス1本だったんだけど、ラップも始め出して。ダンスもやってたのもあったから、踊れないビートじゃないとヒップホップなんて言えないと思ってたんだけど、自分の中でリズムが取りずらかったり、やりずらい部分とかっていうところが、愛せるようになったと言うか、自分の足りない部分とかを愛せるようになったかな。ここは、俺の色でいいんじゃねーかみたいな」


----- 10曲目 "ノスタルジイが止まらない" について -----

カトマイラ「比較的、歳が増すと "昔はなあ~" って誰でもなってきちゃうじゃないですか。"今" と "昔" の楽しい部分を両立させたいって気持ちがあって。"90年代のヒップホップしか聞かない、ミドルスクールしか聞きたく無い" とかじゃなくて、もっとバランス良く今の良い曲も昔の良い曲も感じていきたいな~って思ってるんだけど、何故かどーしても昔の話しちゃうんだよなあっていう (W)。そういう気持ちを伝えたくて、この曲を仕上げたんですよ。だから、もうここで目一杯、昔話に浸っちゃおうじゃないかと。スッキリしちゃおうじゃないかっていう。でもやっぱり昔話は楽しいんだよね、今もさ、インタビュー前に、うちらおっさん3人で昔話してたけど、めちゃくちゃそっちの方がこのインタビューより面白かったんじゃないかっていう (W)」

カミナガ「今夜は旧友のクワタ氏もいますし、カトマイラさんとクワタさんの馴れ初め聞かせてもらっていいですか?」

クワタ「もともと僕が高校2年の時に鎮とSABOが属していた"異教徒の庭"っていうクルーがあって僕は2人の1つ歳上だから、2人の先輩にあたる人と友達で、当時は後輩って言うイメージの方が大きかったんです。んで高校卒業して1年位全く連絡取ってなかったんですが、当時渋谷に "ブレイクビーツ" っていうお店があって...」

カトマイラ「あーあった。確かラテンラスカルズさんが...」

クワタ「そうそうそうそう!」

カミナガ「あーあったあった。明治通りのちょっと後ろの方にあった!」

クワタ「そうそうそうそう!」

クワタ「で。当時あの辺のエレクトロが好きで。アートオブノイズの音源があったら全部買ってたんですよ (W)」

カトマイラ「おもしれー!狂った少年時代だね。がっはっはっは」

クワタ「言っちゃなんだけど、ウィーノッド見たいにお店行ってもお客さんいないんですよ。いつも行くと僕一人みたいな。 (W)」

カミナガ「がーっはっはっは」

クワタ「そしたら偶然 "こんちわー!" って鎮とサボが入ってきて。会ったの久しぶりだったけどチョット面倒くさかったから "今度また会ったら電話番号交換しようぜー" みたいな話で、その場は終わったんです。その後こんどは、b-boy parkで再開したんだけど、その時鎮が "ウンコしてー!ウンコしてー!" って騒いでて...」

カトマイラ「あの人お腹が弱いからな~。"100%ラップ" の中でも、ウンコと戦ってる歌があるしね」

クワタ「そんで、"じゃあまた会ったから約束通り電話番号交換しようぜー" ってなったんです。その後みんなで何かやろうってなって集まった時に一人おっさんが混じってて、なんか絡みずらいなーって思ってたのがカトマイラだったっていう。俺的には同年代で楽しくやろうと思ってたのに、余計なの付いて来ちゃったよってずっと思ってて (W)。でも当時、ケツメイシのファーストアルバムに鎮と一緒に参加してたから、知ってはいたんすけどね」

カトマイラ「その頃ケツメイシがグイイーンって見えないところまで行っちゃって、"さあ俺これからどうするか" みたいな (W)。ちなみにカトマイラっていう名前は、もともとグループ名。それと今の時間なんだけど、主役の俺が全然喋ってないんですけど...」

クワタ「まあまあ。それで僕がセブンカップ (Seven Cups Of Chai : カトマイラ/鎮座ドープネス/が所属していたユニット) を結成しようと決めたんですよ。当時、僕は音楽活動 (DJ/トラックメイキング) をやめようと思ってたんですよ。15歳の頃からやって来て何ひとつカタチになってなかったから、最期に作品を残して見たかったっていうのがあって...」

カミナガ「ちょうどDJがいなかった?」

カトマイラ「いや、いたよ。正直もう一人DJはいらなかった (W)。セブンカップのDJはコチトラのDJもやってくれてたし」

クワタ「僕はみんなを集めて、結局仕切り屋で終わったっていう (W)」

カミナガ「クワタ先輩、アーティスト生命最期の思い出作りはできましたか?」

カトマイラ「素敵な卒業アルバムになりましたか?」

クワタ「がはは。1枚パッケージにしてリリースしてみたものの納得いかなくて」

カトマイラ「そうそう、それで紆余曲折あって残ったメンバーで "コチトラハグレティックエムシーズ" 結成!みたいな」

クワタ「ですね」

カトマイラ「残ったメンバーに鎮が集合かけて、フリースタイルする事になってね。俺の世代はフリースタイルとか必要の無い世代だったから、毎回フリースタイルが始まる度に "やりたくねー" って思ってて。だけど鎮に無理矢理させられて、サイファー終わった後は "ウスウス" みたいな。その頃、サボが北海道の大学行って、ブルーハーブの空気を一杯吸っ帰ってきたんだよね。地元の東村山にそのまま帰ってくれば良いものの、何故か川口に在住して。1年して鎮の近所の西国立に引っ越してきて。そこでやっと落ち着いて。鎮が "そろそろグループ組まない?" って事で "鎮座ドープネスっていうグループ名はどうよ?" みたいな。"ドープネスってどうなのよ?" みたいな話になって。"じゃあカトマイラのリリックの「コチトラ」って言葉を使って" みたいになって。最終的には、鎮が "鎮座ドープネス" を継承し、"コチトラハグレティックエムシーズ" が結成されたんだ」

W「コチトラのリーダーってカトマイラ君だよね。何か困ったこととかってある?」

カ「困った事というか、自分がリーダーであることに威厳がなくて困ってるくらい。逆に周りから怒られちゃうみたいな (W)。制作側とクリエイションの面では、デルタケと鎮の意見は、はたから聞いてると結構食い違ってるかな~。。でも最近、やっと落としどころが分かったっていうか。お互い、どこまで言える事が言えるのかっていうのが分かって来てる感じはある。今までは子供同士の喧嘩だったのが、気づいたら大人の付き合いになってきてるっていう (W)。それもどうなのっていう (W)」







----- 13曲目 "What's Next" について -----

カトマイラ「この曲は謙虚なんだけど、フレッシュとも言い切っているから、どっちかと言うと強気かな (W)。"もう1回聞いてみようよ!やっぱりフレッシュだよ!" みたいな (W)。微妙なバランスを取ってみた。当たり前だけど時代は常に流れているんだけど、その世相を切ろうとはするものの、凄く浅い感じが出たらなと思ってて。吾妻光良さんというアーティストが歌った曲があって、ランニング (タンクトップ) から腹を出してビールを飲んでるおっさんが、ニュース見ながらグチグチ言ってるんだけど、途中で "おい!お茶もう1杯くれ!" っていうフレーズで話が急に止まっちゃうんですよ。その曲の構成が凄く格好良くて。深くまで色々な物事を知らないおっさんって、テレビの言ってる事を真に受けて、それを誰かに伝えたりとかってするじゃないですか。そいう感じの薄ーーい感じで世の中を切ってみたんです。"あー今、秋葉すごいらしいよ" みたいなね (W)」


カミナガ「最期に休日の過ごし方なんて聞いてもいいですか?」

カトマイラ「最近はめっきり引っ越しの準備ですよ。CDの発売日が引っ越し当日で....。デルタケ氏が大激怒みたいですけどね。後は彼女とデートしてますね」

カミナガ「音楽以外に趣味とかあるんですか?今回のアー写はバイクと一緒に撮ってましたが、ツーリングとか...」

カトマイラ「その質問よく聞かれるんだけど、あのバイクは事務所の前に停めてあっただけで。"乗ってるぞ" 風なだけでした (W)」



goldschool_b.jpg



ARTIST : カトマイラ x ヤモ
TITLE : GOLD SCHOOL
FORMAT : CD
LABEL : VYBES
RELEASED : 2010

商品詳細はコチラ


Recommend

qn_jkt.jpg


 「これ、ヒップホップのアルバムだ?」イントロで冗談まじりで始まるこの一言が、アルバムを聞く上でのキーワードなのかもしれません。「QN (19歳)」僕と一回りと半分離れているラッパーは、僕の世代で語られてきたヒップホップスタイルとは大きく変化が見られる。2000年代の日本語ラップシーンは、フリースタイルムーブメントも沸騰し、自己主張の強いリリックが目立っていたが、2010年代のラップシーンは、ラップを使った自由なフォーマットが多く見られる (勿論、正当派ヒップホップで活動するアーティストも多いですが)。日本経済の不況時代への突入、インターネットの多様化などが、「ラッパー=夢/金」から「ラッパー=生活/遊び」へと、いつのまにか社会そのものの変化によってラッパーの定義をも変えつつあるのかもしれません。

 リードトラックとなった "the stupid"、小学生がラップする "Fam"、その他いくつかのsimi lab関連のyou tubeを見ると、今までのアーティストとはヒップホップの捉え方に違いが見える。QNが統括している "SIMI LAB" には、そもそもヒップホップを知らなくても誰もが参加出来るくらい単純なゲームであった、ヒップホップが存在しているよう。フリースタイルムーブメント全盛では "僕にも出来るかも" というラッパー育成を手伝う効果もありラッパー人口が増大したが、今ではラッパーを名乗るのであればフリースタイルが出来て当たり前の時代へと突入している。この世代は、ラップを子供が遊ぶ玩具のように柔軟に転がす事ができたり、ジャンルに拘らず自由に羽ばたきもする。本気の中にジョークを交える余裕もあれば、"ちょっとラッパーっぽくやってみるか" という、ジョークの中に本気を注入したりもする。PSG、S.L.A.C.K.、鎮座ドープネス、環ROY、メテオ (他にも沢山いますよね) ... そしてシミラボ。2010年世代は、ラップゲームを心底楽しんでいるアーティストが、新たなシーン/スタイル/エンターテイメントを築き上げていくのかもしれませんね。



ARTIST : QN from SIMI LAB
TITLE : THE SHELL
FORMAT : CD
LABEL : FILE RECORDS
RELEASED : 2010

wenodダブル特典!!
earth no madによるインストゥルメンタル2曲+未発表音源 "hide&seek" 3曲収録CDR付き!
PVが3曲収録されたDVDR付き!(DVDRは初回入荷分のみになります)


予約受付中!(クリック)









■ オフィシャルサイト : http://similab.jimdo.com/





News

nego.jpg



nego "DISSECTORS 9"

参加リミキサー :
"XLII、T-Mukaiyama、Taichi (stim)、SU:、Fragment、nectonn、珠洲、marginal profit 。

参加ラッパー :
"MAKKENZ"


7月21日0時にnegoのOfficialWebにてリミックスアルバムの発売を開始。
チェック!


negoオフィシャルウェブ
ダウンロードページ





2010/07/30/FRI/ HOT POT SPOT

hotpotspot.jpg



Libra Record presents.
HOT POT SPOT
SUMMER SPECIAL
THE "RAP" SHOW

2010/7/30(fri)
at.西麻布eleven (ex. yellow)
OPEN 22:00

OPEN~23:30 Welcome Drink

DOOR: 3,000yen(1D)
FLYER: 2,500yen(1D)
TICKET: 2,000yen(1D)

<HOST MC>
MASTER

<Libra SHOW CASE>
SHINGO☆西成 & DJ FUKU
YAMAZIN & SAGARAXX
TABOO1 feat MSC
太華
AXIS

<GUEST LIVE>
NORIKIYO & BRON-K
STILLICHIMIYA
DINARY DELTA FORCE & BLAHRMY
FZA as KILLah BEEN
G.O+ZONE THE DARKNESS
DOWN NORTH CAMP
MEDULLA

BONG BROS(from京都)
座敷[智大&ら不](from 福岡)
D.D.S(from 沖縄)

<DANCE>
XXX-LARGE
SUPA DUPA FLY

<FLOOR DJs>
DJ BAKU
BUDAMUNKY
DJ 琥珀
MUTA

<LOUNGE DJs>
MAKI the MAGIC
CQ
SAGARAXX
SKYFISH
DJ SHOW

<LIVE PAINT>
TABOO1&PUTS

<GO GO DANCERS>
CHIYONCE & KANAKO




Interview : Kode9

kode9_a.jpg



■ まず自身のバックグラウンドを教えて下さい。出身はロンドンですか?

 スコットランドのグラスゴー生まれで、1999年にロンドンに移り住んだんだ。


■ 近年はダブステップを筆頭にベース・ミュージックがグローバルに世界中に広がり、様々なスタイルの音楽とクロスオーバーしています。この様な状況をオリジネイターの一人としてどう感じていますか?

 誰が "ベース・ミュージック" のオリジネイターかなんて答えられないよ。なぜなら40年前からあるサウンド・システムの文化がそのルーツにあるからね。だから私が"ベース・ミュージック"のオリジネイターだと考えた事はまったくないよ。ただレーベルを運営しながら新鮮な音楽をリリースし、自分が制作する時に常に興味のある音をプロデュースするよう心掛けているだけだよ。


■ またウォンキー、スクウィーなど、ベース・ミュージックの中から新しいジャンルが定義され細分化されています。そういった状況に関してはどう考えていますか?

 そうだね。とても多種多様になっていると感じるよ。私の最近のDJセットもパーカシヴ・ハウス、ダブステップ、グライム、ヒップホップ、ダンスホー ルをミクスチャーしているしね。


■ ダブステップという言葉に対しては好意的に受け止めていますか? そうである場合、あなた自身が考えるダブステップの定義を教えて下さい。

 ダブステップはエレクトリック・ミュージックの補足的なジャンルだ。私はダブステップと呼ばれる音楽の中にとても好きなものが幾つかあるけど、ここ 1、2年は全体的には関心を失ってきている。だから私はこの質問に関して発言出来るポジションにはいないね。私が好んでいるのはダブステップの一部のもの、後はグライムやガラージ、そしてハウスとミックスできるようなものだからね。それに言葉として定義するのは遠慮しておくよ。あまりに複雑だし、そういった類いのことはジャーナリスト達に任せるよ。


■ 昨年はHyperdubの設立から5周年を迎えましたね。おめでとうございます。そのHyperdubについて教えて下さい。スタートした理由。また設立時のコンセプトなど。

 レーベルをスタートさせたのは自分の作品をリリースする為だ。他の人達に自分の作品を売り込むのにちょっと疲れていたから。それがレーベルの最初のコンセプトだよ。


■ また5年間のレーベル運営の中で、強烈に印象に残っている事。またレーベルを運営する側として気付いたマーケットの変化などあれば教えて下さい。

 2枚のBurialのアルバムがリスナーから凄くポジティヴで大きな反応を得た事は思いがけないことで、本当に衝撃的だったよ。マーケットに関して言えば、私達のレーベルにとってはマーケットが少しずつ成長してきたと思っている。また最近はHyperdubの作品を買っている人達が、レーベルがダブステップのレーベルではない事にちゃんと気付いてくれていると感じている。実際、ダブステップはレーベルがリリースしている様々な音楽の中の一つのスタイルだからね。


■ あなたの執筆した書籍『SONIC WARFARE』も先頃発刊されました。日本語版が出版されていないという状況もあり、可能であれば内容について簡単に説明してもらう事は可能でしょうか?

 ジャマイカのサウンド・システム・カルチャーの強力なベース・サウンドを介しながら、様々な音響的兵器を展開する事による大衆の操作、軍隊や商業に於いて、また音楽家/アーティストによる音響システムの使用と濫用による人々の反応や変化についての本だよ。


■ 現在、特に注目しているアーティストなどいれば教えて下さい。

 そうだね、HYPERDUBのアーティスト以外で言えば私の今年のフェイヴァリット・アルバムはFLYING LOTUSとACTRESSだね。


■ 来日にあわせてMARTYNとのmix CDがリリースとなりますが、3024とのカップリングという事で意識した事はありましたか?

 MARTYNと一緒にプレイする時はいつもよりちょっとハウスにフォーカスしたセットになるね。


■ 今回のmixについて聴き所など教えて下さい。

 近年のHYPERDUBとはどんなレーベルかという感じを上手く伝えられるようにしながら、これからリリースされる新しいマテリアルも多少入れてみるようにしたんだ。


■ それと、あなたがmixを担当し先頃リリースされたDJ KICKSではダブステップに限らずニュー・ビート、UKファンキー、グライムなど幅広い選曲 が楽しめます。また無料ダウンロードで公開されたFACTのmixでは自身のルーツであろうジャングルを中心にした選曲でしたね。そして今回のHYPERDUBの音源を使ったmixと三者三様のカラーが出ていて非常に面白かったです。それぞれのmixを自身ではどう感じていますか?

 私はたくさんの異なったスタイルの音楽が好きだし、それらの曲を使って様々な場面でDJしてきた。ジャングル・ミックスは私がトラックメイキングやプロデュースを始めた15年前の頃に熱狂した感じで当時影響を受けた古い曲をいくつか使っているんだ。DJ KICKは去年の自分のDJセットを切り取った感じ、『HYEPRDUB vs 3024』はちょっとしたHYPERDUBの世界への入り口って感じかな。


■ トラック・タイトルの「9 samurai」はもちろん、東京のQuarta330のリリースなど、日本の文化にも造詣が深いと思います。日本の文化のどんなところに惹かれますか?

 私の作ったトラック「9 Samurai」はQuarta330がリミックスをしているんだけど、あのトラックは黒澤明の映画『7人の侍』を元にしているんだ。 私は古い日本映画のファンだし、これまでの来日は本当に楽しんできた。出会った人たちは信じられないほど友好的だし、日本の文化には本当に魅了されているよ。より深く日本の文化を知りたいね。


■ 3回目の来日となる今回はどんなプレイになりそうですか?

 おそらくダンスホールに影響を受けたハウス、グライムそしてダブステップのミックスをプレイするよ。


■ また日本のリスナーにメッセージなどあれば。

 私にダブステップ限定のセットを期待しないでほしいね。


■ 最後にオリジナル・アルバムとしては前作『Memories of the future』のリリースから約4年近くの月日が経ちました。これだけ次作がリリースされないのは、何かしら理由があっての事でしょうか?日本でも新作アルバムを期待する声を良く聞きます。レコーディングは現在はどんな状況ですか?

 DJやレーベルの運営、そして本の執筆や大学での講義で忙しかったからね。Spaceapeとのニュー・アルバムは今年の暮れにはリリースする予定で、来月か再来月には制作作業は終了しそうだよ。


質問/翻訳 : BEAT INK
回答 : KODE9
日付 : 2010年7月16日



kode9_b.jpg


ARTIST : KODE9 VS MARTYN
TITLE : HYPERDUB VS 3024
FORMAT : MIX CD
LABEL : HYPERDUB/3024BEAT RECORDS
RELEASED : 2010

MORE INFO



kode9_c.jpg


BEATINK PRESENTS "MARTYN vs KODE9" 開催決定!
2010.07.23 (Fri) @代官山 AIR
チェック!!




2010/07/23/fri/ MARTYN vs KODE9

ウィーノッドはパーティー当日、DJと物販でサポートさせて頂きます!

0723_martynvskode9.jpg



BEATINK PRESENTS "MARTYN vs KODE9"
2010.07.23 (Fri) @代官山 AIR

<Ticket>
ADV : 3,500円
DOOR : 4,000円
ウィーノッド店舗にて前売りチケット絶賛発売中!

<Main Floor>
MARTYN
KODE9
DJ NOBU (Future Terror)
G.RINA
QUARTA330

<Sub Floor>
Wenod Records
Discshop Zero
Technique

<Attention>
20歳未満の方はご入場出来ません/入場時に写真付身分証の提示をお願いします。



<パーティ解説>
 ボム・ザ・ベーーース!!!!ダブステップからニュー・ビート、テクノまで幅広いクラウドを魅了する要注目のアーティストによる待望のカップリング・ツアー決定!!最先端のベース・ミュージックを体感せよ!!!才能豊かなアーティストが次々と登場し、活況をみせているダブステップ。その中でもオリジネイターとしてリスナーは元よりアーティスト達からも絶大な信頼を得ているKode9、更にパーカッシブでミニマルな独自のトラック・メイキングで幅広い層から注目されるMartyn のカップリング・ツアーが決定!Kode9ことSteve Goodmanは、自身の作品の制作はもちろん、昨年設立5周年を迎えた最重要レーベル、Hyperdubを主催しBurialを筆頭にダブステップのみならずUKファンキー、ニュー・ビートまで幅広くベース・ミュージックをサポートしている。更にイーストロンドン大学で音楽文化論の講義を持ち、先頃著作『Sonic Warfare』も刊行されたばかり。そしてドラムンベースのプロデューサーとしてそのキャリアをスタートし、自ら主催するレーベル、3024から昨年リリースした初のアルバム『Great Length』がデトロイトテクノとダブステップの融合と評されると共に、幅広い層から支持を集めたMartyn。

 Flying LotusはEP「L.A.EP 2x3」でいち早くリミキサーに抜擢し、Francois Kはレギュラー・パーティーDeep Spaceにゲストとして招聘するなどダブステップはもとより、ニュー・ビートからハウス、テクノまであらゆるシーンとクロスオーバーする逸材である。文字通りダブステップを中心としたベース・ミュージック・カルチャーを牽引/体現し、ヨーロッパではしばしば共演している2人のアーティストが揃って来日。 更に東京ではゲストとして千葉FUTURE TERRORを主宰しハードコアなパーティーフリークたちから、今もっとも熱い信頼を得ているDJの一人であり、先頃、現代版パラダイスガラージと言われるドイツのBerghainに日本人として初のDJを披露し成功を収めたDJ Nobu、そしてシンガーソングライター/トラックメーカーとしても活躍し、ジャンルにとらわれず多国籍ビートをスピンするG.Rina、そして Hyperdub東京代表、ゲームボーイを用いているとは到底思えない超ヘビーな低音に度肝を抜かれる事必至のQuarta330と多彩なラインナップが出演! クロスオーバーし進化する最先端のベース・ミュージックの競演、お見逃し無く!!!!!

<オフィシャルサイト>
http://www.beatink.com/events/Martyn_vs_Kode9/

2010/07/25/WE NOD INSTORE LIVE "acharu"

acharu_instore.jpg

先日アルバム"NASTY"をリリ−スしたばかりの女性rapper / singer 『acharu』 がWE NOD インストアライブに登場!!

7月25日(日曜日) 15時から START !! 
勿論入場無料です!

アルバム"NASTY"からの楽曲を中心に約20分のライブを披露してくれるそうです!
インストアならではの近距離でacharuのライブを体感してみて下さい!

■ インストアライブ来場者全員に
acharu - NASTYをリリースした首脳組のレーベルのトップ"マイクアキラ"による
『未発表曲2曲を収録したCDR』をプレゼント!

1. マイクアキラ - "タイトル不明" feat.YASURI,KIKKOman,Siao a.k.a. Tzkamotor produced by よもやパイパン地獄 a.k.a Y.P.J
2. マイクアキラ -  "Misty" produced by 9labeatz


そして今回は、WE NOD インストアライブ初の試みとして
Ustreamでも同時配信しますので、(ど〜うしても)会場に来られない方は、インストアライブ開始時刻にUstreamをチェック!!
http://www.ustream.tv/channel/wenod-records

7月25日(日)お昼3時の予定は、"acharu"のライブを WE NODで直接見るかUSTREAMで見るかの2択でお願い致します!!

まだいまいち"Ustream"の使い方が分からないんですが、、、
当日までにはバッチリ、 しっかり勉強しておきますのでお楽しみに!!


■ACHARU - NASTY [CD] wenod特典 : 未発表音源CDR付き
■ACHARU インタビュー




News

a.jpg

b.jpg

c.jpg


7月下旬、弊社から発売されます「DAITCHI」氏デザインティシャツに付属されます、「缶バッチとステッカー」のサンプルが上がってきました。どれもこれもDAITCHI君らしいデザインになっていて、かわいいですー。オタノシミニ。


絶賛予約受付中ですよ!!
チェック!